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Posted by ミリタリーブログ at

2016年04月25日

イラクにおける米海兵隊 2016

先月、米海兵隊ファンにとって重大なニュースが報道されました。

米海兵隊がイラク北部に基地開設、イラク軍援護へ
http://www.cnn.co.jp/world/35079855.html

海兵隊がイラクに基地を開設し、3月19日にはロケット砲による攻撃を受けて戦死者が発生したという記事です。


国防当局者がCNNに語ったところでは、海兵隊は2週間前、作戦拠点としていた強襲揚陸艦「USSキアサージ」から同地に入った。ISISに砲撃された時はまだ、迫撃砲の設置と試験を終えてから2、3日しかたっていなかった。


どこの部隊とは書かれていませんが、USSキアサージということは昨年10月からちょうどこのあたりに展開中の26th MEUだろうな...!と思い調べたところ、予想通りでした。



3月18日、M777A2を射撃する26th MEU Task Force Spartan所属の海兵隊員。

前哨基地の名前はFire Base Bell。
イラク陸軍の援護のためにモスルの南東約75マイル(≒120km)にあるMakhmourという街の周辺に開設され、26th MEUから分遣され"Task Force Spartan"と名付けられた200人程度の海兵隊員、そして少なくとも4門のM777A2 155mm榴弾砲が配備されているようです。
戦死した二等軍曹は歩兵大隊である2/6の所属だったようですが、榴弾砲の配備、そして援護という任務内容からしても砲兵中隊が主だと思われます。

モスルは2014年の夏以来2年近くにわたってISILの支配下にありましたが、3月下旬にイラク陸軍第15師団は"Operation Valley Wolf"を発動し、モスル奪還の足掛かりとするための南方の村々を既に制圧しています。
Task Force Spartanには、この攻勢の援護が任されたのでしょう。


気になるのが、海兵隊が今後どのような対応を見せるかです。

Task Force Spartanは26th MEUから切り離されてイラクに残るようなので、ある程度の期間の駐留を考えていることは間違いないと思います。
最初のニュースを見た時から、展開の期間に終わりが近づいているのにどうするんだろう?という疑問がずっとありましたが、分遣隊のためにMEU全体が洋上に留まっているわけにもいかないということでこのような形になったのだと想像します。
他国の軍との合同演習のためにMEUの一部が1ヶ月ほど遅れて帰還するという例は見たことがありますが、今回のように分遣隊が独立して現地に残るというのは珍しいですね。
先例はあるのでしょうか?ご存知の方がいらっしゃればご教示をお願い致します。


26th MEUは前述の通り昨年10月から展開しており、7ヶ月目の今月、遅くとも来月中には展開準備を終えた24th MEUと交代する形で帰還するはずです(24th MEUは、4月上旬の段階ではまだ展開に向けた錬成中ですが)。


今後Task Force Spartan、そしてFire Base Bellはさらに規模を拡大するのか、あくまでも小規模な援護のみに留めるのか。目が離せません。


ご覧頂きありがとうございました。



《参考》

・Marines Deploy Against ISIS in Iraq
http://militaryvideos.com/marines-deploy-against-isis-in-iraq/

・U.S. Marines report second attack on 'Firebase Bell' in northern Iraq
http://militari.ly/1RfB9QJ

・Near ISIS front, U.S. Marine artillerymen ‘fire every day’
http://militari.ly/1S02s4c

・More incoming Islamic State fire for Marines at Fire Base Bell
http://www.stripes.com/news/more-incoming-islamic-state-fire-for-marines-at-fire-base-bell-1.402291

・Department of Defense Press Briefing by Colonel Warren via Teleconfere
http://www.defense.gov/News/News-Transcripts/Transcript-View/Article/711718/department-of-defense-press-briefing-by-colonel-warren-via-teleconference-from
  
Posted by Crux at 01:29Comments(0)部隊解説時事

2016年02月20日

13th MEU・Boxer ARGの動向

久しぶりの更新となります。

今回は、昨年12月中旬にアラビア海周辺の第5艦隊担当海域から帰還した15th MEU(Essex ARG)と交代する形で展開期間に入った、13th MEU(Boxer ARG)について書いていこうと思います。

15th MEUやARGについては以前の記事もご覧頂けると、本記事も読みやすくなるかと思います。↓
15th MEUの動向とARGについて


では早速ですが本題に。

分かりやすくするため、いくつかにテーマを区切って書いていきます。


・ARGの艦艇について

Boxer ARGを構成するのは、PHIBRON1のLHD-4 Boxer、LPD-18 New Orleans、LSD-49 Harpers Ferryの3隻です。
このLHD(強襲揚陸艦)、LPD(ドック型輸送揚陸艦)、LSD(ドック型揚陸艦)という艦種の組み合わせはどのARGも固定となっており、LHDはWasp級、LPDはSan Antonio級、LSDはWhidbey Island級またはHarpers Ferry級とほぼ同型艦を使っています。

MEUの海兵隊員はこれらの3隻に分乗していますが、もちろん艦種により兵員の収容数が異なるため、半数以上はLHDに搭乗していると思われます。


・担当海域について

2月12日にサンディエゴから出航して展開期間に入った13th MEUとそれを載せたBoxer ARG。


MEU/ARGは毎回展開中に担当する海域が決まっているようですが、今回は第5・第7艦隊の西太平洋とインド洋、アラビア海を含む海域のようです。
前任の15th MEUは第5艦隊の海域のみでしたが、展開期間が終わりに近づいた11月にブルネイで現地の軍と合同演習を行ったりしていたので、厳密にずっと海域内に留まっていなければならないという訳でもなさそうです。

また、現在展開中の26th MEUが第5・第6艦隊の担当でありどれも第5艦隊の海域は共通していて、やはり中東情勢に注意を払っているということがわかります。
実際15th MEUと26th MEUは、AV-8B ハリアーを強襲揚陸艦から発艦させてISILに爆撃を行ったようです。
以下はKearsargeから発艦する26th MEUのVMM-162(Rein)所属のハリアーの動画です。※VMM(Rein)=海兵中型ティルトローター飛行隊(増強)

もちろん13th MEUもハリアーを装備するVMM-166(Rein)を含んでいますから、このような任務も引き継ぐのではないかと思われます。




・歩兵部隊について

それから、今回の13th MEUの陸上戦闘力の中核を担うBLTの歩兵大隊は、第1海兵連隊第2大隊(2/1)です。



2015年10月、COMPUTEXと呼ばれる展開前の訓練を行うBLT 2/1。
左の隊員のヘルメットは新型のECHですが右の隊員はLWHで、この時点では完全に置き換わっていないようです。
多分15th MEUの時と同じように、展開期間に入ったら全員ECHになっていそうですが...まだ殆ど写真が出ていないのでわかりません。

ちなみに13th MEU/Boxer ARGは2013年8月から2014年4月にかけても同じ組み合わせで展開しているのですが、その時の歩兵大隊は1/4でした。
このように、MEUという運用単位が同じでも中身の部隊がその時によって異なるということが海兵隊ではしばしばです。
キャプションによってはMEUの名前しか書いていないために、どこの大隊か分からないということもたまにありますし、こういった紛らわしさが海兵隊の部隊運用の理解を難しくしていますね。
私もまだまだわからないことだらけです。


・MEU MRFについて



(私にとっては)MEUの話題のメインディッシュとも言える、フォースリーコンの装備についてです。

13th MEU MRFの装備で15thと大きく変わったところと言えば、まずヘルメットでしょう。15thではサンドカラーに塗装されたACHだったのが、濃いコヨーテカラーのECHに変わりました。



黒いテープに白で番号を入れている隊員がいます。
これなら視認性も高いですし、剥がすのも簡単で良いですね。ECHは持ってないので真似できませんが...

ヘッドセットは15thでは見られなかったCOMTAC2、3やSORDINが目立ちます。

それから、M4A1の光学機器は黒のEXPS3ですね。
フォースリーコンといえばホロサイトという感じですが、先日EOTechのホロサイトが温度変化によって精度を保てないとかで問題になっていたので、今後はAimpointなどのサイトに変わっていくんでしょうか。
11th MEU MRFなんかは以前からT-1を使っています。

体周りは若干民生品のプレートキャリアが目立つのとTCIのMASTをほとんど使っていないくらいで、雰囲気は15thとあまり変わらないように思います。

これからは一般歩兵の装備はもちろんフォースリーコン装備にもECHが必須になっていきそうなので、機会があれば是非手に入れておきたいですね...




13th MEUの展開期間は9月頃まで続くと思われます。15thの展開が終わってしまったのは残念ですが、今後は13thと26thの動向を注視していきます。

ご覧下さってありがとうございました。


参考:
・Marine Corps Harriers from USS Kearsarge Join Fight Against ISIL http://www.navy.mil/submit/display.asp?story_id=92084
・4,500 sailors, Marines deploy with Boxer Amphibious group http://fox5sandiego.com/2016/02/12/boxer-amphibious-group-deploys-with-4500-sailors-marines/
http://www.gonavy.jp/usmcindex.html
  
Posted by Crux at 14:50Comments(0)部隊解説Force Recon/MRF時事

2015年11月08日

15th MEUの動向とARGについて

さて、前回の記事で予告したとおり、15th MEUの動向について纏めていきたいと思います。

このブログを見に来てくださる方の多くはフォースリーコン(MRF)について気になっていると思いますが、敢えて後回しにします(笑)



USS Essexのデッキ上で射撃訓練を行う15th MEU、3/1 Marines BLT(大隊上陸チーム)。


15th MEUは今年7月中旬より、Essex ARG(エセックス両用即応群)の一部として第5艦隊の担当海域に展開中です。


Essex ARGの編成は、

・USS Essex(LHD 2、強襲揚陸艦)
・USS Anchorage(LPD 23、ドック型輸送揚陸艦)
・USS Rushmore(LSD 47、ドック型揚陸艦)

の3隻となっています。
これらはサンディエゴを母港とするPHIBRON 3(Amphibious Squadron、両用戦隊)所属の艦艇です。



PHIBRON 3の3隻、手前から順にUSS Anchorage、USS Essex、USS Rushmore。今年2月の撮影。


このように、海軍のPHIBRONに海兵隊の1個MEUを組み合わせてARGが形成されます。
西海岸・サンディエゴのPHIBRONには西海岸の11th・13th・15th MEU、東海岸・ノーフォークのPHIBRONには東海岸の22nd・24th・26th MEUがそれぞれ充てられます。

例えば、以前の記事でも紹介したとおり、ノーフォークのPHIBRON 4は26th MEUを搭載してKearsarge ARGとして現在展開中です。
つまり、現在、西海岸と東海岸からARGがそれぞれ1個ずつ西アジア海域に展開していることになります。


ARG/MEUはおよそ6ヶ月ごとのローテーションで派遣され、有事に備え洋上で練度を維持しながら待機します。
冒頭の写真のように、デッキ上で並んで射撃訓練をしている海兵隊員をよく見かけると思いますが、あれは展開中のMEUが練度を維持するために行っているものだったのですね。


今回のEssex ARGの規模は海軍・海兵隊合わせて4,500人以上のようです。
1個MEUの規模はおよそ2,000人強と言われていますから、人数はだいたい半々ですね。


今回は海兵隊の運用の観点からの記事になりますので深入りはしませんが、MEUの運用上不可欠な存在であるARG。
いずれしっかりと纏めてみたいと思っています。





さて、ここからは現在の15th MEUについてです。


現在の15th MEUは、基幹となるBLT 3/1(第1海兵連隊第3大隊 大隊上陸チーム)のほか、VMM-161(第161海兵中型ティルトローター飛行隊)、CLB-15(第15戦闘兵站大隊)などから構成されます。

3/1は牛のデザインが入った特徴的なネームパッチを使っており、最近かなり露出の多い大隊です。


装備としてはECHが行き渡っているようで再現の難易度は高めですが、偽装網を付けていたりとオシャレで格好いいと思います。
3/1の装備については、前回の記事もあわせてご覧ください。


さて、半年にも及ぶ洋上での待機中に彼らがどんな訓練を行っているかというのはイメージしづらいと思います。
そもそも私もまだよく分かっていません(笑)

そこで、手っ取り早く雰囲気を掴むために動画を紹介したいと思います。
どれも短いものなので、ご覧になってみて下さい。


USS Rushmore上でのBLT 3/1 K中隊の訓練の動画。
射撃だけでなく、格闘の訓練も行っています。


VMM-161所属のMV-22からM240を撃つ(だけの)動画です。


USS Essex上でのMRF、フォースリーコン隊員の訓練の動画です。


射撃訓練の写真の多さなどから考えるに、海兵隊員の多くはUSS Essexに乗船しているようです。
これは、定員数が他の2隻に比べて格段に上ということからも裏付けられます。


ここからは少しフォースリーコン関連の装備の話になります。

15th MEUのフォースリーコンのヘルメットには、3桁の数字が入っています。





0番台、100番台、200番台があり、それぞれ000、100、200から順番にナンバリングされていて、200番台が一番数が多いことが写真や動画から読み取れます。

これはどうやら、乗船している船ごとに百の位が決められているようです。
手掛かりは写真・動画とそのキャプションのみですが、一番多い200番台はUSS Essexに乗船している隊員というのはほぼ間違いないと思います。
ということで残りの0番台・100番台はそれぞれ残りの2隻のどちらかだと推測しているのですが、こちらは露出が少なく何とも言えません。

MRFは新しい部隊単位なので編成についての資料がなかなか見つからず、苦労しています...


MRFやフォースリーコンについては、以下の記事もご覧いただければと思います。
当記事に合わせて追記・修正しています。
http://crux1332.militaryblog.jp/e654002.html



ややまとまりのない内容となってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
ではまた。



  
Posted by Crux at 22:58Comments(0)部隊解説Force Recon/MRF

2015年11月08日

3/1 Marinesのポーチ

現在15th MEUとして第5艦隊海域に展開しておりミリフォトもよく出てくる3/1 Marinesですが、少し前から見慣れないポーチを付け始めています。

↓これです。



ユーティリティポーチかメディックポーチかなと思っていたんですが、どうやらPVS-14用の収納ポーチみたいです。

TACTICAL TAILOR製で、正式名称は「AN/PVS-14 MNVD POUCH」。

率直に言って、ややデザインがダサいように感じます...(小声)
ご覧の皆さんはどう感じますか?

NSNを与えられているようですが、今のところ3/1でしか見ていないような気がします。

まあ、昨今の世界情勢からして最前線のアラビア海・ペルシャ湾海域に展開している3/1に優先的に支給されるのは当たり前ですかね。


3/1は、詳しい場所はよく分かりませんが、西南アジアのどこかで陸上での訓練もしているようです。


市街地戦闘訓練を行う3/1のLCpl。

背中のハイドレーションキャリアにレイダースパッチを貼っています。
同じ訓練の写真で他にも貼っている隊員がいたので、流行っているのでしょうか。


...と、ここまで書いて、現在の15th MEUの状況や編成についてまだちゃんと説明していないことに気がつきました。
前々回の記事で26th MEUについては簡単に書いたので、後日同じように15th MEUについても記事を書こうと思います。
フォースリーコンの装備も15th MEUにしようと決めたことですし...

ではまた。
  
Posted by Crux at 00:03Comments(0)部隊解説

2015年10月24日

26th MEU、フォースリーコンの動向

またまたフォースリーコン関係の記事です。
他の部隊についても書きたいんですが、なかなかネタが見つからないもので...


2週間ほど前に公開された26th MEU MRFのUSS Arlington デッキ上での射撃訓練のミリフォトについてです。
USS Arlingtonは今月6日、Kearsarge Amphibious Ready Group(キアサージ両用即応群)の一部として中東方面、海軍第5・第6艦隊の担当区域に向けて東海岸から出航しました。
今回のミリフォトは10月12日のものなので、出航後しばらくした頃でしょうか。

26th MEUは2013年の3月から11月にかけても同じKearsarge ARGとして第5艦隊の担当区域に展開しており、およそ2年ぶりの展開となります。


さて、前置きはこれくらいにして、今回のミリフォトですが...


デザートマーパットのFROG上下を着ている!

かなり興奮しました。
26th MEU MRFのフォースリーコンがFROGを着用している写真は、公式を見た限りでは前述した2013年の展開時の夏の訓練以来だと思います。
今年の春以降ミリフォトはたくさん出ているのですが、全部CWU-27Pだったので。

その他の装備にも新たな変化が現れています。
上の写真の左から2番目の隊員のヘルメット、色やチンストの形からして新型のECHに見えるんですよね...
13th MEUでは既にほぼ全隊員に行き渡っているようで、これからどんどん増えてきそうな予感がします。


それから、個人的に気になったのがホルスター。
6004をヒップホルスターとして使っている隊員が数人見られました。
26th MEUに限った話をすると、これまでサファリランドのALSタイプのホルスター(型番はちょっとわかりません)を同じ位置で使っているのは確認したのですが、6004は記憶にある限りでは初めて見ました。

私も以前M9用の6004で同じ使い方をしましたが、左の隊員のように浮いてしまって抜きにくかったです...そのあたりどうなんでしょう。

それから、半数以上の隊員が右の隊員と同じブーツを履いていました。
見慣れないブーツなのでメーカーなど見当がつきません...



フォースリーコンの新しいミリフォトが出るたびにこういう簡単な紹介記事を書けたらいいなと思っています。時間があれば...()
ご覧いただきありがとうございました!

  
Posted by Crux at 17:36Comments(0)部隊解説Force Recon/MRF

2015年09月16日

フォースリーコンのプレートキャリア

最近、「フォースリーコンってプレキャリ何着てるの?」と聞かれることが結構あります。

ここ1、2年で米海兵隊フォースリーコンの装備はかなり多様化し、部隊(MEU)ごとの特色が濃く出てきているように感じます。
そのあたりの説明も少し含めつつ、今回は主に2015年に入ってからの最新のミリフォトに限定して使用例をまとめていきます。
カマーバンドの違いなどについても分類するので、装備収集の参考になれば幸いです。

写真の下に書いてある○月というのは、特記のない限り2015年です。


・SPC
言わずと知れたEagle製プレートキャリア。
一番多く使われているように感じる。

・DUCK付き
Ares Armor製の新型カマーバンド。
SPCに装着されているのを一番よく見る気がする。
隊員によって背面の通し方は様々。
8月、15th MEU MRF

・カマーバンド無し
カマーバンドが付いていないものも結構多い。
画質が悪かったりするとMBSSと見分けづらいが、ファステックスの向きが逆になっているのが見分けポイント。
8月、15th MEU MRF

・純正カマーバンド付き
純正のくせになかなか見られないSPCのカマーバンド。
8月、31st MEU MRF

・MBSS
Allied(TRC)製、FSBE2キット支給開始時から使われている息の長いプレートキャリア。
最近は下にPACAを着用しないことも多い。
26MEUで多く見られる気がする。2013年頃はRBAVとCIRASしか使っていなかったのに...

4月、26th MEU MRF

・DUCK付き
MBSSにもDUCKを付け始めたらしい。

8月、13th MEU

・USMC PC(MCPC)
KDH製。15MEUで比較的よく見られる。
数は多いように感じていたが、今年のミリフォトに限定して改めて探してみるとSPCやMBSSに押されて思ったより少ない。

・DUCK付き
リリースワイヤーの取り回しなどについては隊員それぞれが工夫している模様。
4月、15th MEU MRF

・カマーバンド無し
5月、15th MEU MRF

・純正カマーバンド付き
純正のカマーバンドも結構見られる。
サイドプレートは外されていることがほとんど。
8月、31st MEU MRF

・RBAV
BAE Eclipseのボディアーマー。SF、AFの2種類がある。
最盛期はかなり多く見られたが、だんだん少なくなってきている。
CIRASも最近は全く見られないので、ボディーアーマー自体が廃れてきているのかもしれない。

・RBAV-SF
SFはほとんどがAFに置き換えられたと思っていたが、7月の24MEUのミリフォトでは写っているほぼ全員がSFを着用していた(10人弱、1人だけSPC)。
6月、24th MEU MRF

・RBAV-AF
SFとの一番大きな違いは胸元のクイックリリースの開く方向が逆になっていることで、他は背面の形が違ったりするがマイナーチェンジ程度で大きな違いはない。
4月、26th MEU MRF


※以下、使用例が限定的なプレートキャリア

・Derma Plate Carrier
Ares Armor製、DUCKを標準装備しているプレートキャリア。
前面・背面ともに上部がベルクロになっているのが特徴。
26MEUで4例ほど確認しているが、他にも見つかるかも。

4月、26th MEU MRF

6月、26th MEU MRF

・JPC
お馴染みのCrye製プレートキャリア。
26MEUで確認。2013年4月にも11MEUで1例確認されている。

 
6月、26th MEU MRF

・これもJPC?
他にもコヨーテカラーの見慣れないキャリアがたまに見られるので、確信がもてない。
4月、26th MEU MRF

・MBAV?
カーキカラーのMBAVらしきプレートキャリアのカマーバンドが無いものを15MEUで確認している。
下の2枚については、ヘルメットの数字がどちらも「254」で、ポーチの配置なども同じことから同一人物の可能性が高い。

(恥ずかしながらあまり詳しくないので、情報提供お待ちしております)

 
いずれも5月、15th MEU MRF


・31st MEUのプレートキャリア
沖縄の31MEUでは変わったプレートキャリアを着用している写真が多く見られる。

2013年6月、TYR製のPICO プレートキャリア。

また、ミリフォトにはあまり露出しないが、沖縄オードナンス(DAG)製のプレートキャリアも多く使われている模様。
下の2例はオードナンス製と思われるが、確証なし。

2014年3月、31st MEU MRF

2014年9月、31st MEU MRF



以上になります。

主なところはほぼ網羅できたのではないかと。
わかりやすいミリフォトを選ぶのがなかなか大変でしたが、自分の中でも整理がついたので良かったです。

後半は結構曖昧なところが多いので、よろしければご教示お願いします。

他にも名前が分からないキャリアは結構あるのですが、キリがないのでやめておきます。
それだけフォースリーコン隊員は様々なものを着用しており、そこが魅力でもありますね。


最後までご覧下さってありがとうございました!


  
Posted by Crux at 23:06Comments(2)部隊解説Force Recon/MRF

2015年08月19日

1st Recon装備で夜戦

先日、5月に続いてまた夜戦に参加してきました。
8対8程度と割と少人数で、緊張感のあるゲームができて非常に楽しかったです!

夜戦は大好きなので、装備も気合いを入れて臨みました。

今回は2010~12年頃の第一偵察大隊をイメージした装備です。
第一偵察大隊(1st Recon Bn)についての記事はこちら


前日に撮影した写真なので細部がやや異なりますが、だいたいこんな感じです。
Harrisのラジオポーチを入手できたので、少し華やかになったのではないかと。
写真で見えない部分には、ラジオポーチの後ろにFSBE2のキャンティーンポーチ、背面にFSBE2のMAPとフラッシュバンポーチを付けています。

サイドアームとしてM9を持って行ったのですが、使いそうにないし邪魔なだけだなと悟って1ゲーム目終了後に外し、結局使いませんでした...w
最近はフォースリーコン用のサファリランド6004に慣れてしまったせいでCQCホルスターが使いづらいというのもありますね。


今後は腰回りの装備を充実させるほか、近いうちにCIRASの肩パッドを入手予定です。
それと、NVGアームをAKA2に変えないといけませんね...


また、今回1st ReconらしさをよりUPさせるために、MCCUUの肩ポケットにベルクロを縫い付けました。

夜明け直前のかなり暗い中で撮ったので、画質がちょっとアレですが...

IRパッチと、ZAPナンバーと呼ばれる記号が記載されたテープ、そして反対側にはIRリバース星条旗パッチを貼っています。
ZAPナンバーはネームパッチなどにもよく記載されている「中隊名+イニシャル+社会保障番号のシリアルナンバー」というあれですね。


このあたりのミリフォトを参考にしています。

2010年の1st Recon、B中隊。
この頃は戦闘が激しかったせいか、持てるだけ持っているという感じの大荷物です。
もう少しこの人たちのような泥臭さを出したいですね。


このミリフォトにも写っている通り、この時の1st ReconのM4カービンの光学機器はTA31が殆どなのですが、今回は夜戦ということもありホロサイトを使いました。

また、写真では殆ど見えませんが今回フェイスペイントを初めて塗ってみました。
慣れないので塗り方もめちゃくちゃでしたが、草の影に隠れて敵をやり過ごしたりできたので、少しは効果があったのではないかと...
気分が盛り上がりますし、これから積極的に使っていきたいですね!


では今回はこれくらいで。
ご覧いただきありがとうございました!
  

2015年08月03日

Saber Strike 2015とBSRF

ご無沙汰しております。
最近は他の趣味のためにやや軍縮気味であったりして、ネタもないので更新が止まっていました。

今回は7月中旬に行われたSaber Strike 2015に参加した米海兵隊について紹介したいと思います。

Saber Strikeはバルト三国で毎年行われている多国間演習で、今回はNATO加盟国を中心に13か国の軍が参加したようです(NATOに加盟していないフィンランドも参加)。

オープニングセレモニーの様子。
今回の開催国であるリトアニアを左端に、カナダ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス?、ドイツ、ラトビア、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロベニア、イギリス、アメリカとアルファベット順に並んでいます。

写真に写っている半数以上が緑色のベレーを被ったリトアニア軍の兵士で、国旗を持っているのは必ずしもその国の兵士というわけではないようです。

不思議なのが、アメリカ陸軍やリトアニア軍の公式ホームページ(下記リンク参照)を見ると今年の参加国にフランスは入っていないのですが、写真を見ると左から6番目にフランスのものらしき国旗が掲げられています。
少し調べただけではその理由がわかりませんでした...ご存知の方がいらっしゃったらご教授ください。
そもそも参加国が13か国なのに、旗を数えてみると14あるんですよね。

U.S. Army Europe

Lithuanian Armed Forces



さて、Saber Strikeについての説明はこれくらいで。


この演習に参加した米海兵隊の部隊が、BSRFに配備されている(いた?)2/8 MarinesのG中隊のようなのです!


やや見づらいかもしれませんが、ネームパッチの左下に「2/8 G」と記載されているのが見えます。

以前記事にした2013年のアフガン派遣時のネームパッチとは書式が違うので、BSRF展開の際に新しくしたようです。
もっとも、これとはまた違う書式のものがあったり13年のものをそのまま付けていたりとG中隊の中でもバラバラですが...

BSRFというのはBlack Sea Rotational Forceの略で、分類的にはSPMAGTFの一種のようです。
ではSPMAGTFとは何かというと、易しく言えばSpecial-Purpose Marine Air Ground Task Forceの名の通り、特殊な目的のためのMAGTF(=MEFやMEUの総称)ということになります。

黒海・東ヨーロッパ方面、具体的にはルーマニアに置かれたSPMAGTFをBSRFと呼んでいるわけです。


2/8 G中隊は今年の1月下旬にBSRFへ展開したようで、その期間は約6か月間であるため、今がちょうど交代期間ではないでしょうか。
ちなみに、以前の記事で紹介した通り同F中隊は同時期にヨーロッパ・アフリカ方面のSPMAGTF-CR-AFに展開しており、ヨーロッパで2/8の2つの中隊が活躍していたことになります。

お蔭で今回紹介したG中隊のSaber Strike、F中隊のスペイン軍との演習などミリフォトもなかなか大漁で、2/8を想定して装備を組んでいる私としてはなかなか嬉しいものがあります。
次はどんな活躍を見せてくれるのか楽しみですね。

ではまた。

  
Posted by Crux at 21:32Comments(0)部隊解説2/8 Marines

2015年05月24日

最近の2/8 MarinesとSPMAGTF-CR

ミリフォトを漁っていたら最新の2/8 F中隊と思われる写真を偶然発見したので、報告しておきたいと思います。

2/8 Marinesについての記事はこちら

今月4日、スペインにて演習を行う2/8、恐らくF中隊。


2013年4月から半年間RCT7隷下の大隊としてアフガニスタンに展開した2/8ですが、帰還後の2014年は米本土での訓練のみでした。

しかしどうやら今年に入ってからSPMAGTF-CR-AFに展開しているようです。


ここで少し説明を。
SPMAGTF-CRはCrisis Responseの名の通り危機対応部隊で、AFというのはAfricaの略でアフリカ方面担当という意味です。

2014年には南スーダンの大使館職員の避難誘導を行ったりした実績があります。

2014年1月、南スーダンのアメリカ大使館職員を海兵隊のKC-130Jに誘導するSPMAGTF-CR-AF隊員。
ちなみにこの隊員たちはFSBE2の装備を身につけM45A1を携行していることから、偵察隊員もしくはそれと同程度の能力を持つエリート隊員であると推測されます。

SPMAGTF-CR自体が2013年に新設された部隊で編成についてはあまり情報がありませんが、恐らくMEUと同程度の規模だと思います。
ローテーション方式なのも変わりませんね。


SPMAGTF-CRの説明はこれくらいにして、2/8の話に戻ります。

最初スペインでの演習の写真を見つけた時は、部隊が書いていなかったのでどこの大隊なのか分かりませんでした。
しかしネームパッチを見ると2/8のものと同じ書式で、右下には2/8と書いてあるように見えます。

もしや...!?と思い調べてみると、2014年12月のミリフォトの説明文にそれらしいことが書いてあるのを見つけました。
以下はそのミリフォトと説明文です。

(以下引用)
"Marines with 2nd Battalion, 8th Marine Regiment practice entering and exiting the MV-22B Osprey during a simulated Tactical Recovery of Aircraft and Personnel, or TRAP, mission aboard Marine Corps Air Station New River, Dec. 9, 2014. The TRAP training provides designated forces tactical training and initial evaluation in order to conduct search and personnel recovery operations for the upcoming deployment with Special-Purpose Marine Air-Ground Task Force Crisis Response-Africa."
(引用終わり)

最後の一文に、「今度のSPMAGTF-CR-AFへの展開に向けて~」というようなことが書かれていますね。
これで2/8で間違いないということが裏付けられました。

何月頃に展開したのかはちょっとわかりませんが、普通は半年で交代になりますので、遅くても10月か11月頃には米本土へ戻ってくるのだと思います。



久し振りに2/8、それもF中隊の新しいミリフォトを発見したので興奮して勢いで書いてしまいました。乱文失礼しました。
また何か見つけたら記事を書きたいと思います。

ご覧いただき、ありがとうございました。
  
Posted by Crux at 16:16Comments(0)部隊解説2/8 Marines

2015年05月23日

2/8 Marinesなりきりのポイント

※この記事は以前のブログの記事を加筆・修正したものです。

皆さんこんにちは。

今回は、2/8 Marinesの装備の特徴を紹介していきたいと思います。
これらの特徴を押さえれば、あなたもAmerica's Battalionの一員に!


・ACOG

これは2/8、海兵隊に限ったことではないですが、ちょっと気になったので書いておきます。
知っている方が多いと思いますが...

ACOGのマウントは買ったときは大抵、接眼側から見て左側につまみが来るように付いていると思いますが、これを右側(エジェクションポート側)に来るように反対に付け替えておきましょう。



海兵隊では00年代後半から増え、現在ではM27のTA11なども含めほぼ全てこの付け方だと思います。
これだけでそれっぽく見える気がするので、現用装備を目指している人は知っておいて損はないんじゃないかと。



・管理番号?



これも2/8以外でも見られることですが、2/8のE中隊・F中隊の多くの銃には銃床の根元に1~2桁の番号が記された白いテープが貼ってあります。(G中隊では番号を直接記入していたようです)

3桁の数字は見当たらないため、中隊もしくは大隊単位での管理番号なのではないかと推察します。
確認した中で最大の数字はF中隊のM16A4に貼ってあった「66」です。
また、F中隊のM4とM27同士で同じ「5」番だったので、銃の種類ごとに個別にナンバリングされているようですね。

2014年に入ってからの訓練の写真では、まだ貼ってあるものもあれば剥がれているものもあります。
小火器の支給・管理体系については知識不足なため、写真に写っている範囲のことしか分かりません...

なお、私は所持しているM16A4とM4にそれぞれ「17」「25」の番号をつけました。



特に深い意味はありません...w
家にあった古いテプラで作成しました。幅は12mm程度が丁度良さそうです。



・ネームテープ


2013年6月、2/8 F中隊、LCpl.


2013年7月、2/8 E中隊、LCpl.

2/8の隊員の殆どはヘルメット後部にネームテープを付けています。
位置はゴーグルのバンドでもヘルメットカバーでも大丈夫です。
あとはPC後部のドラッグハンドルにも付けていたりしますね、ここはお好みでどうぞ。

私のLWHはこんな感じです。



ゴーグルに縫い付けていますが、実際は縫い目が見当たらないので糊かなにかで貼りつけているのかもしれません。


・民生品のユーティリティポーチ


2/8でよく見られる、民生品の小さなユーティリティポーチです。
恐らく部隊で購入したものなのではないかと。

TacShieldとSpecterという2つのメーカーから、それぞれCompact Gear Pouch・Modular Zippered Utility Pouchという名前で同じ形のものが出ているようです。
見分けがつかないのでどちらでも構わないと思います...()

国内では出回っていないので、私の周りの人たちはTacShield製のものを輸入して手に入れていました。
私は某オークションでSpecter製のものをたまたま入手できたので幸運でした。

丁度いい大きさで、サバゲー中に小物を収納するのに便利なのでお勧めです。



・Tier2 POG(オムツ)


2013年6月、2/8 F中隊

IEDの爆発などから股間を守るための装備で、デザートマーパットのものをほぼ全員が装備しています。
実戦や大規模な訓練を想定した装備の場合は必須と言えます。
高価ですがebayなどもチェックしてなんとか手に入れましょう...!

一応IMTVのグローインプロテクターやマルチカムのPOGの装備例もごくわずかですが確認しています。


・ネームパッチ

これが一番重要かもしれません。
以前の記事で解説しているので、そちらをご覧ください↓

http://crux1332.militaryblog.jp/e655901.html



以上になります。気付いたことがあれば追記するかもしれません。

最後までご覧いただきありがとうございます。  
  
Posted by Crux at 11:50Comments(0)部隊解説2/8 Marines