2015年04月26日
MEU MRF(Maritime Raid Force)について
こんにちは。
前回の記事の反響が予想以上に大きくてビビっているCruxです。
今回はそれと関連して、MRFについて説明していきたいと思います。
まず、MRFとは何か?というところから。
MEU(海兵遠征隊)に属し、その名の通り洋上での強襲、つまりVBSSなどを行う部隊です。
続いて編成についてです。
編成についてはまだ勉強中ですので、やや推測が含まれている部分があることをご了承ください。
前回の記事の反響が予想以上に大きくてビビっているCruxです。
今回はそれと関連して、MRFについて説明していきたいと思います。
まず、MRFとは何か?というところから。
MEU(海兵遠征隊)に属し、その名の通り洋上での強襲、つまりVBSSなどを行う部隊です。
現在MEUは11th、13th、15th、22nd、24th、26th、31stの7個があり、MRFもそれぞれに配置されています。
MARPATの迷彩服や単色のツナギを身につけた兵士がゴムボートやヘリコプターから船に乗り移っていたりしている写真を見つけたら、それはMRFで間違いないでしょう。
続いて編成についてです。
MRFというのは2006年のMARSOC設立後、その穴を埋めるための再編成によって新しくできた運用単位のようです。
それ以前に存在していたMSPF(Maritime Special Purpose Force)の機構を引き継いでいると考えられます。
FRP(フォースリーコン小隊、Force Reconnaissance Platoon)を基幹とし、支援部隊としてEODやスカウトスナイパー、そしてMEUの地上戦闘部隊である大隊の上陸チーム(BLT)が加わって構成されるタスクフォースのようです。
つまり、(MEUの中に限って言うと)「MRF」と「フォースリーコン」という呼び方を比べると、MRFの方が包括的であるということになります。
逆にいうとMRFという呼び名はフォースリーコン以外の隊員(例えば下の写真の2枚目)も指すことになってしまうので、注意が必要です。
装備の観点から見ると、写真を見る限りFSBE2キットが支給されているのはフォースリーコンとそれに随伴するEODや一部のスナイパー等のみとなります。
↓2014年2月、アデン湾でVBSS訓練を行う13th MEU MRF。1枚目がFRP、2枚目がBLT 1/4 (第4海兵連隊第1大隊 大隊上陸チーム)
FRPはFMF(Fleet Marine Force、艦隊海兵軍)またはMEF(海兵遠征軍)直属のFRC(Force Reconnaissance Company)からローテーション方式で各MEU MRFに供給されていると思われます。
※11/8追記:
FRC以外にも、1st Recon Bnなど海兵師団隷下の偵察大隊(Reconnaissance Battalion、Division Reconなどとも呼ばれる)もMRFのフォースリーコン隊員の直接の供給源となっているようです。
また、FRPと書いていますが、最近の15th MEU MRFなどを見るに中隊規模で供給されているのではないかという疑問も感じています。
FRCというのが狭義のフォースリーコンの最大の部隊単位であり、MARSOC設立の際の母体となった部隊です。
前述の通り2006年には多くのエリート隊員が海兵隊の直接の指揮下から外れたため、FRCもいくつかが活動休止となったようです。
編成についてはまだ勉強中ですので、やや推測が含まれている部分があることをご了承ください。
何かあれば追って修正・追記していきます。
それにしても、海兵隊の編成はややこしいですね...
特にMRFは海兵隊のドクトリンの中核を成すFMFやMEFとも直接関わってくるので、部隊は小規模であるのに非常に大きなスケールで説明する必要が出てきます。
そして、調べていると3文字の略語がこれでもかというほど出てくるので増々こんがらがってしまいます...
私自身この記事を書きながらようやく頭の中で整理がついてきているといった感じです。
FRCと偵察大隊の関連性など、まだ分かっていないことも多いので地道に理解を深めていこうと思います。
やや中途半端な記事となってしまいましたが、ご覧いただきありがとうございました!